妊娠が確認されたその日から無事出産を迎えるまでには、非常に長い道のりがあります。刻々と身体も変化し、それと同時に心にもいろいろな変化が起こります。そんな時、常に妊産婦さんに寄り添い、お手伝いできるクリニックを目指したいと思います。ささいな疑問点でも気軽にご相談いただけるような医療を提供できればと思います。
外来診療においては、電子カルテの運用によりスムーズな診療の流れを目指します。また、最新の機器を導入し、4D エコー(お腹の中での赤ちゃんの立体画像の動画) も撮影可能です。
分娩・入院生活においてのコンセプトは「安全性と快適性の両立」です。真心こめて細心の注意と気配りを行い、清潔で、楽しくて、愛に満ちたもうひとつのわが家をめざしていきます。
無事出産を終えられたお母さん方には様々なサービス、アメニティをご提供し、これから始まる子育て生活の第一歩を快適に過ごしていただけるよう支援いたします。
生理が遅れている、軽い吐き気など体調が変化している、妊娠検査薬で陽性と出た。このように妊娠したと思われましたら是非早いうちに産婦人科へご来院ください。初診(初めての診察)では、問診、尿検査を行った上で内診と超音波で子宮の中に無事妊娠されているかチェックさせて頂きます。
[STEP1]心拍の確認 | 子宮内に無事胎嚢(赤ちゃんの袋)が見えたら次は心拍の確認です。胎嚢確認から約2週間前後で産婦人科を受診して頂きます。(勿論ご心配でしたら、もっと短い間隔でも構いません)超音波検査にて心拍の確認を致します。 |
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[STEP2]予定日の決定 | 妊娠9~10週前後で予定日を決定します。最終月経を覚えていない方や月経周期が不規則な方、排卵日が通常より早い(または遅い)方などはこの時点で予定日の修正を行います。(具体的には赤ちゃんの頭からお尻までの長さを測ります)予定日を決まりましたら、妊娠届けを出させていただきます。お住まいの地区の役所もしくはその出張所に行って頂き母子手帳を受け取ってきてもらいます。 |
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[STEP3]妊婦健診 | さあ、いよいよ妊婦検診が始まります。お腹の周りを測ったり、血圧を測ったり、尿の検査をしたり、超音波検査をしたり・・・と色々な事をしていきます。妊婦健診を行う目的は、正常な妊娠の経過を確認する・ハイリスク妊娠の早期発見・妊娠中に発症する合併症などの予防・胎児異常の有無の診断・分娩の方法の決定・マイナートラブルなどのちょっとした問題への対応・保健指導などです。 |
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[STEP4]4Dエコー | 当院では4D超音波断層装置を導入しております。高精細なリアルタイムの3 次元動画像(4D画像)を手軽に描出できるため、胎児の目の輪郭や鼻の突起、足の形など細部に至る全身の様子に加えて、指先や口などの動きをその場で滑らかな動画像で閲覧できます。(胎児の顔の向き、胎盤の位置、羊水量、胎児の激しい動きなどにより、きれいに見えない場合もあります。)ご希望の方は、動画の記録も可能です。2GB以上のUSBメモリをご持参ください。 |
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自然分娩(経膣分娩)の流れです。大まかな流れを知っておくと安心です。
子宮口の開大 | 陣痛の感じ方 |
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準備期 (0~3cm) |
腹部全体に収縮を感じます。生理痛のような痛みです。 |
進行期 (4~7cm) |
下腹部に集中して収縮を感じます。 |
極期 (8~10cm) |
収縮のピーク時には下腹部痛や腰痛を強く感じることがあります。 |
子宮口の開大 | 陣痛の感じ方 |
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全開大(10cm) | 強いいきみ感がある |
産婦さんのリラックス効果が期待できるシステム「バースサポートシステム」を導入しております。
陣痛発作時、間欠時、誕生時、産後の休息時などに、より高いリラクゼーション効果が得られるよう研究された、「音楽」「呼吸法」「照明」「映像」が、分娩監視装置と連動し、スムーズなお産を支援します。
分娩は、自宅の寝室のような家庭的な雰囲気の中で過ごすことが可能であるLDRを2室準備しています。
LDR とは、Labor 陣痛、Delivery 分娩、Recovery 産後の回復 を意味し、陣痛から、分娩、産後の回復までを同じ部屋で過ごすことが可能なお部屋です。
陣痛室から分娩室への移動が必要なく、ベッドが分娩台として変形します。
その後再びベッドになり、産後の回復期もそれに続く入院生活も送ることができます。
さらに、当院ではより分娩時の快適性を追求し、LDR1にBSSを、LDR2にアルバトロスを導入致しました。
LDRの導入された部屋